筋膜リリース療法

筋膜リリース治療

1. 筋膜とは

筋膜とは皮下組織から存在する白い薄い膜です。筋肉だけを包む膜ではありません。
筋膜は骨、内臓器官、血管、神経など身体のあらゆる構成要素を包み込み、ある弾力と伸縮性を持った結合組織でありそれぞれの場所に適正に位置するよう支えています。
つまり、私たちの身体は、全身が筋膜という容れ物で中身を傷つけないように包まれているのです。

2. 筋膜の特徴

筋膜は、不動(動かないこと)あるいは、オーバーロード(使いすぎ)によって癒着が起きることが知られています。
この癒着によって筋肉が弾力性を失い、痛みを起こす物質が発生すると、痛み以外にシビレ、筋力低下などさまざまな症状が起こります。
過敏になった侵害受容器のあるポイントを「トリガーポイント」を呼びますが、最近の研究では、ほとんどのトリガーポイントがこの癒着のある部分にあることがわかってきました。

3. 筋膜が癒着する臨床例

外傷性のぎっくり腰で筋繊維が傷ついて炎症を起こした場合、筋膜が癒着し前屈動作など腰部筋に作用する、運動動作時に痛みが出る。
又、半月板損傷、変形性膝関節症、変形性股関節症、五十肩などの炎症期には筋膜が癒着し、筋肉が正常な弾力性をなくした時などに痛み、もしくは関節拘縮などの症状が現れます。
炎症期には、筋膜の癒着を剥がしてもまた癒着が起こる為、炎症がおさまるまでは、継続的な治療が必要となります。

4.「筋膜リリース」とは

  1. 痛みの引き金になっているポイントの筋膜を解放(リリース)させ、筋膜の癒着(コラーゲン繊維の結合)により生じる収縮(凝り固まった状態)を改善、消失させる手法のことを筋膜リリースと言います。
  2. 筋膜は、コラーゲン繊維と弾性繊維で構成されています。
    弾性線維は、「伸縮性があり伸びやすい」が、コラーゲン線維は、「柔軟で丈夫だが伸びにくい」という性質があります。
    この筋膜が収縮して固くなっていたり、癒着すると痛みが生じたり、柔軟性が損なわれたり、運動においては可動域に制限が生じ、本来の動作ができなくなってしまうのです。
  3. 筋膜リリースを施すことで、痛みが和らぎ、体や関節の動きがスムーズになり、硬くなった筋膜に弾力が戻り柔軟性も高められます。
  4. 癒着、収縮の原因としては、長時間同じ姿勢のまま生活や仕事をしている人、運動不足や体を動かすことが少ない人、怪我やねんざなどで筋膜が炎症を起こしている場合、さらには日頃のストレス等が挙げられます。

5.「深緩(しんかん)調整法」による「筋膜リリース」の手順

  1. どの動作によって痛みが起こるのかを動いて探します。
  2. 触診によって筋肉のしこり、トリガーポイントを特定します。
    筋膜の収縮は、コラーゲン線維の癒着が原因で発生し、その伸びにくい性質を持つコラーゲン繊維をほぐすためには、トリガーポイントを適格に把握し、症状ごとの適切な治療法で、時間をかけて、ゆっくりと伸ばし、癒着をはがしてあげる必要があるのです。
  3. まず、トリガーポイントを痛気持ちいいといわれる強さで揉みほぐします。
    ズーンとする感覚がえられます。
  4. 特定されたポイントには深緩(しんかん)調整法を使い、直接筋膜に刺激を送ることで、トリガーポイントを除去します。
  5. 痛みが持続させないためにストレッチを行います。

6.「深緩(しんかん)調整法」の特徴

  1. このトリガーポイントによって引き起こされる病気を筋膜性疼痛症候群(MPS)と言いますが、この病気は、採血、レントゲン等の検査でも異常が認められません。
  2. また、注意しなければならないことは、このトリガーポイントと痛みを感じている場所(関連痛)が離れていることがよくある点です。
  3. たとえば、太腿の裏の痛みは、おしりにある筋肉が原因になっている場合が多く見られます。
    これはよく腰のヘルニアによる坐骨神経痛と誤診されます。
  4. 「深緩(しんかん)調整法」は複数ありますが、いずれもトリガーポイントを解消すること(筋膜リリース:癒着した筋膜を剥がすこと)により痛みを取り去るものです。
  5. 当院では、浅層筋・筋肉・深層筋の筋膜との癒着をリリースする技術を積み重ねてきました。
    長い経験で、安全性を第一の施術法で、体の深い部分や、神経、血管、肺の近くでも、安全で確実な治療が可能です。
  6. 「筋肉の芯の緩みと筋膜との癒着をリリースし、血液の流れを活性化し、リンパの流れによりに伴う自然治癒力の発揮!」
    筋膜の中を流れるキレイなリンパ液は、古くなって固形化した疲労物質、発痛物質、炎症物質(良性、悪性腫瘍)などを徐々に掃除してくれる洗濯機の働きを強化していきます。

水野整体院・接骨院